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石油危機->食糧危機への時代の国民安全保障とは? [生活]

                  

防衛というのなら」 (ヘリオトロープの部屋)で、「軍備にお金を使うより、食糧の自給率をあげるべきではないか」という意見に賛同します。

昨今、石油の値上がりが報じられていますが、昨今のマスゴミには危機感があまり見られません。赤旗日曜版16日号には、北海道の暖房用灯油の値上げが老人を直撃する、とか、漁船の燃料費高騰と、魚の安値が、漁業を直撃し、操業を継続するのが困難になってきている、と警鐘を鳴らしています。(価格転嫁ができないのは、グローバル市場経済で魚価が低迷することにもよると思う。)
 14日発行の日刊ゲンダイには、「庶民生活直撃!石油100ドル時代」「食糧危機に追いこまれる日本」という論評が載っています。(無料ダイジェスト版あり)

 このような時代に、戦闘機や鉄砲で、「国を守る」なんて絵空事ではないでしょうか。

 石油が不足すれば、軍艦も戦車も動けません。国罠反故(コクミンホゴ)法で、石油を軍が独占すれば,漁船も動けず、耕運機も使えず、肥料もなく、ただでさえ自給できていない食料生産は危機的状況に瀕します。国土は守りましたが国民は餓死しました、なんてシャレにもなりません。

 「途上国はなぜ飢えるのか」(報道写真家から)に書いてあることも、わが国に参考になります。要は、新自由主義化によって、農産物が「国際商品化」して、国内農業が衰退してしまう。これは途上国だけでなく、現在の日本でも進行中のことです。工業も、製造部門の派遣化、請負化、非正社員化、グローバル化によって、国内の生産力(技能、技術)は低下しはじめておると思います。農産物を買う金も、気が付いたら無いかも知れません。

 自衛隊の国軍化、国罠反故法、で、石油危機、食料危機は戦えないでしょう。小泉壊嚇(カイカク)で、新自由主義化、自衛隊国軍化、をすることのほうが、よほど「国家を危なく」するように思えます。国土は守りましたが国民は餓死しました、でも為政者は構わないのかも知れない。

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コメント 3

ヘリオトロープの小部屋

TBありがとうございます。「途上国はなぜ飢えるのか」も読んでみました。濃い内容ですね。
by ヘリオトロープの小部屋 (2005-10-17 00:09) 

テディ

 はじめまして。
 歴史学者でありGHQの一員であったヘレン・ミアーズの著書
「アメリカの鏡・日本」(角川書店)には、アメリカが日本を降伏
させるためには、原爆投下、本土空襲は言うに及ばずフィリピン
奪回さえ必要なかった・・・通商破壊だけで充分だったのだ。という
記述がありました。
 この国は軍事力で守れる国ではありません。
 それを先の大戦で充分思い知らされたはずなのに、のど元
過ぎれば・・・というのは日本人のおめでたさですね。
 日本と言う国は常に水攻めされている城みたいなものですから。
by テディ (2005-10-21 16:07) 

半共分子

テディさんこんばんは。
二重投稿になっていたみたいなので、古いほうを消さしていただきました。
 さて、ご紹介の本は始めて知りましたが、通商破壊さえすればニホンは降伏せざるを得ないというのは、戦前戦中よりも現代のほうがなお深刻です。戦前戦中は、豆・雑穀の穀倉地帯=旧満州からの食糧供給が不十分ながら有り、国内農業生産力もありましたが、いまは、そういうものは全く期待できないのですから。
by 半共分子 (2005-10-22 21:52) 

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