共産・社民の弁護：半共分子の独り言：SSブログ

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共産・社民の弁護　[政治・経済] [編集]

　STOP THE KOIZUMI運動については、左翼の側から、三四郎日記や花のニッパチやPPFV BLOGが批判的であり、その意見にも一理があります。むかし、国会や地方議会の報道で、「共産党を除く野党」「共産党を除く与野党」という枕詞が、よくありました。そこでは共産党は独自に動かざるを得ないわけですが、そうすると、共産党はますます「独善的」「邪魔者」というレッテルを貼られて、ますます孤立しました。私は元来、無党派層ですが、共産党がその歴史体験の中で、共闘といったって、結局最後は爪弾きになるんだろう、という警戒感を持つのは当然だと思います。

　そして実際、同盟に賛同する天木直人氏が、民主党は自民党に吸収されろ(低気温のエクスタシー)、という主張の刃をとって返して、『共産党や社民党に厳しく迫りたい。(中略)潔く消滅してしまえ。心配はいらない。その後に必ず国民の幅広い支持を得る真の野党が生まれるはずだ。』と論ずるに至っては、ああ、またか、と思わざるを得ないのです。その真の（＝政権交代可能な）野党、とやらを標榜する保守政党、中道政党が、ここ２０年にたくさん出ては消えました。この動きは、旧社会党を三派に引き裂く「成果」も上げましたが、結局は旧来の自民党に吸収されるか、外側だけは新しそうな民主党に収斂してしまいました。その民主党も、いまや、小泉自民党と右旋廻ぶりを競う有様。ここで、また同じことの繰り返しは意味があるでしょうか。

　全野党共闘を呼びかける声(Watermark2005-10-19、気韻頭日記全野党共闘の呼び掛け (10/18) )もありますが、小なりとも国会議席を持つ共産、社民、そして地方議会に生き残る新社会党、これら左翼政党を先ず提携せしめることのほうが、現実的でしょう。現に、先の神戸市長選挙では、共産＋新社連合で、かなりの票数が集まりました。左翼連合なくして、全野党連合なし、であります。

　左翼思想を墨守する共産党と社民党には未来がない、と言われ続けて２０年。口先だけ政治改革、政権交代、と言っても、結局行き着いたのは、官僚丸投げ自民の小泉壊嚇、何の進歩もない。それに加えて、戦中派の退場とともに湧き上がる、不満爆発型のプチ右翼層。彼らも扇動されたものかも知れませんが、対抗・説得するには、思想も必要です。

　私は、真面目な右翼思想にも共鳴できる点があり、その意味では一時的な左右連合は可能かと思いますが、右翼に左旋回するよう薦めることが無いと同様、左翼に右旋回を要求することも無かるべし、と思います。