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核拡散防止の論理は死んだ [政治・経済]

最近ちょっと疲労がたまって思うように書けないのですが、くれはさんの問題提起を読んで、一節書きたくなりました。
>爆弾を保有している国が何で他国に核爆弾を作るなと言えるの?
>お前の国は核を持つと危ないと、核を持つ国は言う。
>核を後ろ盾に、核を作るなという。

現在、連合国(国連)の安全保障常任理事国5ヶ国以外に、インド、パキスタン、イスラエル、DPR朝鮮が核兵器を持っているとされます。ノーベル賞で張り切ったのか、いまになって、IAEAのエルバラダイ氏は、「核保有国に向けて、核の警戒態勢解除を」と呼びかけたそうです(asahi.comの記事)。でも、もう遅い。

最強の核保有国USアメリカが、対テロ戦争を宣戦し、核による先制攻撃の選択肢を宣言している以上、USアメリカが、新核保有国、非核保有国に対して、核の放棄を要求するのは、説得力はないでしょう。本来なれば、憲法9条と非核三原則を持つ(ていた、と過去形になる日も近い)日本が、核保有国と非核保有国との仲介の労をとれば良かったかも知れない。しかし、1985年頃から、日本の自民党政府は外交方針を、軟弱な「フィンランド外交」から、強硬な"毅然たる”「アメリカ追従外交」に変針したので、その資格を自ら放棄したといえる。

朝鮮戦争以来50年、米国の「敵国」でありつづけるDPR朝鮮が、核の脅しには核を、という「独立自衛」の精神を持ったとして、いまの日本の自衛軍論者の国防論と何の差がありましょうや。まして、DPR朝鮮から見れば、USアメリカは先制核攻撃すら匂わせているのですから、国を守るには核軍事力で、となるでしょう。

そういうことを、止めましょうや、と、対米追随国家が言う資格は、残念ながら、ニホンにはない。言っても無視されるだけ。

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コメント 2

くれは

TBありがとうございます。
初めて拝見しましたが、思想的に似たところがあり今後も読ませていただきます。
難しい事は本当によくわからないのですが、世の中には矛盾している事が多々あります。たとえ小さな声でもそれを追求というか指摘していかなければ、それが当たり前の世の中になってしまいます。
少しでも共感していただけると幸いです。
by くれは (2005-11-09 03:07) 

半共分子

くれはさん、コメントありがとうございます。仰るとおり、世の中の矛盾を考える、議論することこそ、大事だと私も思います。矛盾の後ろには、何かが隠れていると思って間違いはないと思います。
by 半共分子 (2005-11-10 13:48) 

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